いっちゃんになるとがすいとーと 孫正義ものがたり
井上篤夫 文 / 松本春野 絵 /実業之日本社 /価格 1,980円(税込)
これまでの私にとって孫正義さんは、 どこか遠い世界にいる「すごい人」でした。
そんな私のもとに、 孫さんの子ども時代を描く絵本のお話が届きました。
資料として読んだ、 井上篤夫先生の『志高く』に綴られていた人生は、 圧倒的で、壮絶で、まるで宇宙人のように感じられるほど。
けれど—— 子ども時代のエピソードにふれたとき、 ふっと心がゆるみました。
日が暮れるまで友達と駆け回っていた日々。 絵を描くのが好きで、絵描きになりたかったこと。 友達が困っていれば一生懸命寄り添い、 自分が傷ついたときには、また友達に支えられていたこと。
その姿は、とてもまっすぐで、あたたかく、 どこか自分たちにも重なるとようなひとりの子どもでした。
誰かの子ども時代を知ることは、 その人をぐっと身近に感じること。
そして、自分や誰かを大切に思う気持ちにつながっていく気がします。
この絵本が、 子どもたちにとっても、大人にとっても、 誰かと手をつなぐきっかけになりますように。

実業之日本社からの紹介文👇
「好き」はこころの力。――孫正義の原点から届く、自分を信じ抜くための物語。
世界が注目する起業家、孫正義。しかし、その輝かしい成功の陰には、幾多の壁がありました。
『いっちゃんになるとがすいとーと 孫正義ものがたり』は、誰よりも「一番(いっちゃん)」になることが大好きな少年が、貧困、差別、そして大人たちの理不尽な制約という、人生の幾多の「壁」を、いかにして情熱の炎で溶かしていったかを描く物語です。
■偉人伝ではない、一人の少年の物語
本作を綴るのは、孫正義の生涯を深く知る作家・井上篤夫。そして絵は、いわさきちひろの孫であり、子供の柔らかな心の機微を描き出す名手・松本春野。
二人の感性が共鳴し、孫正義という巨人の物語は、今を生きる私たちのための「普遍的な勇気の書」へと生まれ変わりました。
■大人のあなたへ。忘れていた「熱」を、もう一度。
「どうしても、できないことがある」
夢を否定され、布団の中で涙をこぼしたまさよしくんの姿に、今の自分を重ねずにはいられません。社会のルールや年齢という壁に阻まれ、いつの間にか情熱を押し殺していませんか?
「くやしさを学びに変える」という彼の決意は、閉塞感を感じる大人の心に、再び自分だけの「虹」を追いかける力を灯してくれるはずです。
■親子で語り合う、世界にたった一つの「いっちゃん」
「あんたは、自分のままでええとよ」
おばあちゃんの深い愛の言葉は、自己肯定感という生涯の宝物を子供の心に授けます。勉強、スポーツ、あるいは友達への優しさ――。
アメリカの多様な友人たちのように、一人ひとりが持つ「自分だけのナンバーワン」を慈しみ、磨き続けることの尊さを、親子で語り合える一冊です。
九州の温かな方言のリズム、そして水彩画が描く圧倒的な光の色彩。
これは、特別な誰かの物語ではなく、あなたと、あなたの子供が、未来を切り拓くための「はじまりの物語」です。


